ネットワークエンジニアを目指すなら「CCNA」を取得しておくべき理由と勉強法

カタカタッ

こんにちは。「テックドック・キャリア」の編集員です。

ネットワークエンジニアを目指す未経験者にとって、最初の資格として最も効果が高いのが「CCNA」です。事前に取得しておくことで、書類選考の通過率が上がる、面接での評価が高まる、入社後の学習スピードが速くなるなど、転職成功に直結するメリットが数多くあります。

結論として、未経験からネットワークエンジニアを目指すなら 「CCNAの取得 → 転職活動 → 入社後の実務理解」 の順番が最も効率的です。特にCCNAは、ネットワークの基礎力を体系的に理解できるため、現場で必ず必要になる知識を事前に身につけられます。

この記事のトピックまとめ
  • CCNAは基礎力の証明となり、転職活動で強力な武器になる
  • 正しい順序で学べば未経験でも短期間での合格が十分可能
  • 取得後は構築・設計、クラウド、セキュリティなど多様なキャリアへ発展できる

この記事を読むことで、CCNAがあなたのキャリアにどれだけ大きな価値をもたらすか が明確になり、今日から何をすれば良いかがすべて分かります。

ネットワークエンジニアならCCNAを取得すべき理由

未経験から、ネットワークエンジニアを目指すうえで、CCNA取得は“スタート地点”として最適です。基礎力の習得、転職での評価、入社後の成長など、未経験者のキャリア形成に大きな影響を与えます。

  • CCNAで身につく実務レベルのネットワーク基礎
  • 未経験者でも転職活動が有利になる理由
  • 入社後の研修・実務理解が圧倒的に速くなる

CCNAで身につく実務レベルのネットワーク基礎

CCNAは、ネットワークエンジニアに必要な基礎知識を体系立てて学べる資格です。

  • OSIモデル、TCP/IP、IPアドレス、ルーティング、スイッチング
  • セキュリティ・クラウド・仮想化の初歩
  • Cisco機器の設定操作の基本

これらはすべて、入社後の研修や実務で必ず出てくる内容です。特に未経験者にとっては、現場で飛び交う専門用語や機器の操作を理解するための“共通言語”になります。

未経験者でも転職活動が有利になる理由

CCNAの取得は転職活動でも非常に大きな武器になります。

  • 書類選考の通過率が上がる
  • 面接で技術的な話ができるため採用評価が高まる
  • 企業にとって教育コストの削減につながる

採用企業は「最低限の知識があるか」を重視します。その点、CCNAを持っている未経験者は、基礎力と学習意欲の両面が評価されやすく、内定に近づきます。

入社後の研修・実務理解が圧倒的に速くなる

CCNAの勉強範囲は、入社後の研修内容とほぼ一致しています。

  • IPアドレスの計算
  • VLAN、NAT、OSPFなどの基礎動作
  • 機器設定の流れ

事前にCCNAを取得していれば、研修やOJTの理解スピードが大幅に早まり、現場での立ち上がりがスムーズになります。


CCNAを取得しておくことで、ネットワークの基礎力が身につくだけでなく、転職活動の場で大きな評価につながり、入社後の研修や実務の理解も圧倒的に速くなります。未経験者が最初の一歩として選ぶ資格として、これほど合理的で効果的な選択はほかにありません。ネットワークエンジニアを目指すなら、まずCCNAの取得から始めるべきと言えるでしょう。

CCNAの試験内容と効率的な勉強法

CCNAは範囲が広い資格ですが、正しい勉強手順を踏めば未経験でも短期間で合格できます。

  • CCNA試験の全体像と出題範囲(2024–2025)
  • 最短で合格するための3ステップ学習法
  • 効率を上げる学習のコツと教材選び

CCNA試験の全体像と出題範囲(2024–2025)

CCNAの概要は以下の通りです。

試験名Cisco Certified Network Associate
試験コード200-301
出題範囲ネットワーク基礎/IPコネクティビティ/セキュリティ/仮想化/自動化
試験時間120分
出題形式選択問題+シミュレーション
受験料3万円台(変動あり)

出題内容は実務に直結しており、「現場で必要な知識をまんべんなく学べる」構成になっています。

最短で合格するための3ステップ学習法

最短で合格するには、次の手順で学ぶのが最も効率的です。

① 基礎理解(参考書・動画で全体像)

難しい部分は飛ばしてOK。まずは広く浅く理解することが重要です。

② 問題演習(Ping-tで反復)

CCNAで最も重要なのは問題演習の量。知識が定着し、出題形式にも慣れます。

③ 模試で弱点を補強

模擬試験で時間配分と出題傾向を掴み、合格ラインを確実に超える状態を作ります。


CCNAは、正しい順序で学習すれば未経験でも短期間で合格が狙える資格です。特に問題演習によるアウトプットが合格の鍵となり、毎日の継続が大きな成果につながります。基礎理解・演習・模試という流れを丁寧にこなすことで、効率よくスキルを定着させ、確実な合格へ手を伸ばせるようになります。

CCNA取得後のキャリアロードマップ

CCNA取得後のキャリアは広く、ITインフラのさまざまな領域に進むことができます。

  • 未経験から目指せるキャリアステップ
  • 取得後に狙うべきおすすめ資格
  • 長期的に目指せる将来キャリア像

未経験から目指せるキャリアステップ

よくあるキャリアステップは次の順で進みます。

  1. 監視(未経験者が入りやすい最初の現場)
  2. 運用・保守(ネットワークの理解が深まる)
  3. 構築(実装・設定を担当)
  4. 設計(構成検討・要件整理など上位工程)

CCNAを取得しておくと、「1.監視オペレーター」の期間が無い、もしくは短くなるので、「2.運用・保守 → 3.構築」へのステップアップが早くなる傾向があります。

取得後に狙うべきおすすめ資格

  • CCNP:CCNAの上位資格。構築・設計業務に有効
  • AWS SAA:クラウドとネットワークの掛け合わせで市場価値UP
  • Security+:セキュリティ知識でキャリア幅が広がる

ネットワーク × クラウド × セキュリティこの3つを押さえると強力なエンジニアになれます。

長期的に目指せる将来キャリア像

CCNA取得者は将来、こんなポジションも目指せます。

  • ネットワーク × クラウドエンジニア
  • セキュリティエンジニア
  • 自動化(IaC)エンジニア
  • プリセールス
  • インフラコンサルタント

CCNAはキャリアの広がりが大きい資格です。


CCNAは、未経験者がネットワークエンジニアとしてのキャリアを築くための最良のスタート地点です。基礎力の習得、転職成功率の向上、そして入社後の成長スピードなど、あらゆる場面でその効果を発揮します。今日から学習を始めることで、1〜2ヶ月後には確かな手応えを感じながらキャリアの大きな扉を開くことができるでしょう。

まとめ:CCNAは未経験者が最初に取るべき資格

CCNAは、未経験からネットワークエンジニアを目指す人にとって、最も確実にキャリアの土台を築ける資格です。基礎力を体系的に身につけられるだけでなく、転職活動の評価が高まり、入社後の研修や実務理解のスピードが圧倒的に速くなります。

また、資格取得を起点に構築・設計、クラウド、セキュリティといった高度な領域へとキャリアを広げることができ、長期的にも市場価値の高いエンジニアを目指すことが可能です。

これからITインフラの世界に踏み出すのであれば、まずはCCNAの学習を始めることが、未来のキャリアを大きく切り開く最良の一歩となるでしょう。

この記事を書いた人

大学卒業後、新卒で入社した会社を1ヶ月で退職。その後は、インフラ系のITエンジニア⇒ITエンジニア人材の法人営業(SES)⇒ITエンジニア転職エージェントの責任者⇒独立。現在は、“企業側”“現場側”“求職者側”の三方向を理解したITエンジニアのキャリア支援をおこなう。