LPICレベル2とは?資格概要と取得するメリットを解説

LPICレベル1に合格し、次のステップとしてレベル2の受験を検討している方も多いのではないでしょうか。ここでは、LPICレベル2の資格概要や取得するメリット、試験の難易度・受験資格・費用に加えて、受験を検討すべきタイミングについても解説します。

この記事で分かること
  • LPICレベル2の資格概要と、レベル1との違い
  • LPICレベル2を取得するメリット
  • 試験の難易度・受験資格・費用と、受験を検討すべきタイミング

1.LPICレベル2とは

LPIC(エルピック)は、Linuxを扱えるエンジニアかどうかを測る認定試験「Linux技術者認定試験(Linux Professional Institute Certification)」のうち、上位にあたる試験です。難易度別に3段階のレベルが設けられており、レベル2はレベル1の上位試験にあたります。下位レベルに合格していないと上位レベルは受験できない仕組みのため、レベル2を受けるには先にレベル1の合格が必要です。

レベル1ではファイルシステムの操作やパッケージ管理、基本的なコマンド操作といったLinuxの基礎的な運用スキルが問われるのに対し、レベル2ではキャパシティプランニング、Linuxカーネルの管理、ネットワーク構成、システムセキュリティ、DNS・メールサーバーの構築・運用など、より実務的で専門性の高いシステム管理スキルが試験範囲になります。試験は201・202の2科目に分かれており、それぞれ異なる領域を担当する構成です。

エンジニアとして現場で通常業務をひとりで担えるレベルの実力を証明する試験と位置づけられており、Linuxサーバーの構築・運用・保守を任される立場を目指す人にとって、取得の価値が大きいレベルです。

レベル1の詳しい試験内容については、[LPICとは?資格概要と取得するメリットを解説]もあわせてご覧ください。

2.LPICレベル2を取得するメリット

LPICレベル2は、インフラエンジニアとして活躍する際に有利な資格として知られています。取得することで、以下のような業務に関わりやすくなります。

  • サーバーの開発
  • クラウド基盤・仮想サーバーの開発
  • スーパーコンピュータ・スマートフォンのシステム開発
  • 家電製品のIoT対応

Linuxはビジネスの中心的なOSとして位置づけられている企業が多く、インフラエンジニアになれば幅広い仕事に関わりながら経験を積むことができます。基礎が身についたら専門分野を作ることで、世界的に活躍するエンジニアへのステップアップも見込めます。

また、LPICを取得していると、業務で使うLinuxベースのシステムにエラーが起きた際、他のエンジニアの手を借りずに自分で対応できる場面が増え、対応スピードの向上にもつながります。社内でLinux運用を任せられる人材としての立場も確立しやすく、現場で信頼される即戦力としての評価にもつながる資格です。

3.LPICレベル2の試験概要

LPICレベル2について、受験前に押さえておきたい基礎情報を解説します。

難易度・合格率

LPICの合格率は公式には公表されていませんが、公表されている受験者数と合格者数から算出すると概ね30%前後です。試験の得点範囲は200〜800点で、正解率70%前後にあたる500点程度が合格基準となります。問題ごとに配点差があるため、配点の大きい問題を落とさないよう注意が必要です。要点を押さえて学習を進めれば、十分に合格できる難易度といえます。

受験資格

レベル2はレベル1に合格していることが受験の前提条件です。まだレベル1に合格していない場合は、先にレベル1の学習・受験から取り組む必要があります。

学習時間の目安

レベル1合格後からの学習時間として、3ヶ月〜半年程度が目安とされています。

受験方法・費用

LPICのIDを取得し、ピアソンVUEで受験予約をすれば受験できます。レベル2は201・202の2つの試験に合格する必要があり、受験料はそれぞれ16,500円、合計33,000円かかります。他の資格試験と比べて高めの金額のため、確実に合格できるよう準備を整えてから受験するのがおすすめです。

4.LPICレベル2受験のタイミング・進め方

LPICレベル2は、レベル1合格後すぐに挑戦する人もいれば、実務でLinuxに触れる期間を置いてから受ける人もいます。どちらが正しいというわけではなく、以下のポイントを目安に判断するとよいでしょう。

学習時間を確保できるか

レベル1合格後からの学習時間は3ヶ月〜半年程度が目安です。この期間、まとまった学習時間を継続的に確保できる見込みがあるかどうかが、受験タイミングを決める第一の判断材料になります。仕事や生活の状況を踏まえて、無理なく学習を続けられる時期を選ぶことが重要です。

業務でレベル2の範囲に触れているか

レベル2の試験範囲であるネットワーク構成、システムセキュリティ、DNS・メールサーバーの運用などに、業務で少しでも触れた経験があると、学習内容の理解がスムーズになります。実務未経験でも学習だけで合格を目指すことは可能ですが、該当分野に業務で関わる機会がある場合は、そのタイミングで受験に踏み切るのも一つの判断です。

「まだ早いかも」と感じる場合の考え方

レベル1に合格したばかりで実務経験が浅い場合、レベル2の内容を難しく感じて受験を後回しにしたくなることがあります。ただし、レベル2は実務経験の有無に関わらずテキスト・問題集による学習でも十分合格可能な試験です。実務経験を待つよりも、学習時間を確保できるタイミングで先に取得しておき、実務で該当知識に触れた際に理解を深める、という順序でも問題ありません。

受験を先延ばしにしすぎると学習した内容を忘れてしまうこともあるため、「学習時間が確保できるか」を軸に、早めに計画を立てて受験タイミングを決めるのがおすすめです。

5.まとめ

LPICレベル2は、Linuxを扱う技術者としての実力を証明できる資格で、取得すればLinuxエンジニアとして現場で活躍しやすくなります。エンジニア職でなくても、社内のシステムトラブルに対応できる人材として重宝される場面も多く、汎用性の高いLinuxスキルは今後も長く役立ちます。

受験を迷っている場合は、実務経験の有無よりも「学習時間を確保できるか」を軸にタイミングを判断し、早めに計画を立てて取り組んでみることをおすすめします。

記事の企画・執筆

IT基盤エンジニア(ネットワーク・サーバー・クラウド・セキュリティなど)に特化した転職・キャリア支援メディア「テックドック」の編集部。業界の最新動向や資格情報、キャリア形成に役立つ知識を、実務に即した視点で発信しています。