「CCNAとCCNP、何が違うの?」とネットワークエンジニアを目指す人なら気になるはずです。
両方とも取得しておいて損はない資格ですが、難易度・試験数・受験料は大きく異なります。この記事では、2026年最新の受験料を含めて、CCNAとCCNPの違いを具体的に比較します。
1.CCNAとCCNPってどんな資格?
CCNAとCCNPは、ネットワーク機器メーカーCisco Systems社が提供している「シスコ技術者認定資格」です。資格を取得することで、ネットワークサービス運用のためのシステム構築・運営・管理などの能力があることを証明できます。まずはそれぞれの資格の位置づけを確認しましょう。
CCNAまたはCCNPの資格を取得するには「仮想化」「ネットワーク自動化」「セキュリティ」などネットワークエンジニアには欠かせない知識が必要です。
1-1.CCNAとは
CCNAは、シスコ技術者認定資格の中でも「アソシエイト」レベルに位置する入門資格です。ネットワークエンジニアとして働く際の入門的な位置の資格であり、現時点で知識や経験のない方でも資格取得に挑戦しやすい試験です。
CCNAの難易度や勉強時間の目安については「CCNAの難易度は」で紹介しています。
1-2.CCNPとは
CCNPは、CCNAよりも上位の「プロフェッショナル」レベルに位置する資格です。試験に合格するのには、基礎知識はもちろんですが応用的な深い知識と経験も必要です。そのため、ネットワークエンジニアとして経験がありもう一つ上に行きたいと考える方にもおすすめです。
2.CCNAとCCNPの違い
CCNAとCCNPは同じシスコ技術者認定資格ですが、難易度・試験数・受験料の3つの点で大きく異なります。ここでは、それぞれの違いを具体的に見ていきましょう。
2-1.難易度(グレード)の違い
シスコ技術者認定資格は5つのグレードがあり、「アーキテクト」「エキスパート」「プロフェッショナル」「アソシエイト」「エントリー」の順でグレードが高くなります。
このグレード中で、CCNAは「アソシエイト」、CCNPは「プロフェッショナル」に位置しており、CCNPの方が上位資格となるため難易度が高いと言えるのです。
2-2.試験数・受験料の違い【2026年最新】
CCNAとCCNPでは資格取得に必要な試験の数も異なります。CCNAの場合、「CCNA(200-301)」の試験1科目を受験し合格することで資格取得できますが、CCNPの場合、「コア試験(コアエンタープライズ技術の範囲)」と「コンセントレーション試験(複数の専門分野から1つ選択)」の2科目に合格する必要があります。
受験料は改定を重ねており、2026年時点の目安は以下の通りです。
| 資格・試験 | 受験料(税込) |
|---|---|
| CCNA(200-301) | 46,860円 |
| CCNP コア試験(ENCOR) | 62,480円 |
| CCNP コンセントレーション試験 | 46,860円前後(選択科目により変動) |
CCNPは選択するコンセントレーション試験によって金額が変わるため、合計はおおよそ10万円台後半が目安です。正確な金額は受験予約時にCisco公式サイトのCCNP Enterprise認定ページで必ず確認してください。
3.CCNAとCCNPどちらを取るべきか
CCNAとCCNPは、どちらを取得すべきか一概には言えず、目指すキャリアによって答えが変わります。ここでは判断のポイントを整理します。
3-1.CCNAを取った後にCCNPも取るべき?
もしCCNPを持っていなくてもインフラ設計・構築ができる会社なら、CCNPを取る必要性はそれほど高くありません。ですが、CCNPを持っていないとインフラ設計・構築に携われない会社なら、CCNPを取得しておく価値が高いでしょう。
CCNPを取得できればネットワークエンジニア上級の客観的な証拠になるので、転職や条件交渉が有利に進めやすいこともあります。今いる職場から転職を考えている方にもCCNPの取得はおすすめです。
なお、以前まではCCNPの資格を取得するにはCCNAの資格取得が前提条件でしたが、2020年2月の改定により不要になりました。CCNAをスキップしていきなりCCNPにチャレンジすることも可能ですが、CCNAはCCNPの土台に位置する資格なので、すでに実務経験がある方を除き、CCNAを取得してからCCNPの取得にのぞむのがスムーズです。
3-2.年収への影響
CCNAを持つネットワークエンジニアとCCNPを持つネットワークエンジニアでは、相場は後者が高くなる傾向にあります。CCNPはCCNAより上位のため取得して会社に評価されれば年収アップにつながりますし、資格手当を設けている会社であればさらなる年収アップが見込めるでしょう。
ただし、CCNP以上の資格を持つとなると実務経験が必要となるため、資格だけでなく実務経験も積んでいくように意識しておきましょう。
4.シスコ技術者認定試験の全体像とおすすめ勉強法
CCNAとCCNP以外にも、シスコ技術者認定試験には様々な種類が存在します。ここでは全体像とあわせて、おすすめの勉強方法を紹介します。
| グレード | 主な認定資格 |
|---|---|
| アーキテクト | CCAr |
| エキスパート | CCDE、CCIE(Enterprise Infrastructure/Enterprise Wireless/Collaboration/Data Center/Security/Service Provider) |
| プロフェッショナル | CCNP(Enterprise/Collaboration/Data Center/Security/Service Provider)、DevNet Professional、CyberOps Professional |
| アソシエイト | CCNA、DevNet Associate、CyberOps Associate |
| エントリー | CCT |
それぞれの種類について、より詳しい内容を知りたい方は「Cisco公式サイト」をご確認ください。
4-2.おすすめの勉強方法
CCNAやCCNPをはじめシスコ技術者認定試験の勉強方法としては、参考書を使った学習がおすすめです。参考書に直接記入したり付箋で印をしたりと、自分に合うようにカスタマイズできるメリットがあります。特に試験を実施するCisco Systems社の参考書なら、試験対策がしやすくおすすめです。
また、エミュレータを使った勉強方法であれば、実際にコマンドを打つことで参考書より実践的に身に付けられます。オンライン教材を使った勉強方法もおすすめで、ネット環境があればいつでもどこでも学べるので、忙しい方でもコツコツ勉強を進められます。
5.まとめ:段階的な取得でキャリアの幅を広げよう
CCNAとCCNPは、同じシスコ技術者認定資格でありながら、難易度・試験数・受験料が大きく異なる資格です。CCNAはネットワークエンジニアの入門資格、CCNPはより高度な実務スキルを証明する上位資格という位置づけになります。
- CCNAはアソシエイト、CCNPはプロフェッショナルレベルの資格
- CCNAは1科目、CCNPはコア試験+コンセントレーション試験の2科目
- 2026年の受験料目安:CCNA 46,860円、CCNP合計10万円台後半
- CCNP取得で年収アップやキャリアアップが期待できる
- 実務経験がない場合は、CCNAから段階的に取得するのがスムーズ

