インフラエンジニアはやめとけ?未経験が知っておきたい理由と向き不向き

インフラエンジニアを目指そうと調べると、「やめとけ」「きつい」という声が目に入り、不安になった方も多いのではないでしょうか。未経験であれば、なおさら気になるところです。

結論から言うと、「やめとけ」と言われる理由の多くは、職種そのものよりも、会社や配属による差から生まれています。ここでは、その理由を整理したうえで、向き不向きと、後悔しない会社選びの確認点を解説します。

この記事でわかること

  • 「やめとけ」と言われる主な理由と、それが職種の話か、会社・配属の差か
  • 向いている人・向かない人の傾向
  • 未経験が後悔しないための会社選びと、迷ったときの進め方

「やめとけ」と言われる主な理由

「やめとけ」と言われる理由は、主に4つあります。それぞれ「職種そのものの話」なのか、「会社・配属の差」なのかを分けて見ると、自分に関係する理由かどうかを判断しやすくなります。

「やめとけ」と言われる4つの理由を、職種そのものの話か会社・配属の差かで整理した表。残業・夜勤・休日対応と、経験や待遇の差は会社・配属の差。障害対応は職種の特徴だが、対応体制は会社で差がある。覚えることが多く学び続ける必要があるのは、職種そのものの話。

残業・夜勤・休日対応がある

サーバーやネットワークのメンテナンスは、利用者の少ない夜間や休日に行われることが多い傾向があります。そのため、夜勤や休日出勤が発生する職場もあります。

ただし、頻度は会社や配属先によって大きく異なります。夜勤や残業の詳しい実態は、[インフラエンジニアはきつい?未経験者が知っておくべき実態]で解説しています。

夜勤や休日対応があること自体は職種の特徴ですが、頻度は会社や配属によって変わります。

障害対応で生活が不規則になりやすい

システムに障害が起きると、時間帯に関係なく対応が必要になる場合があります。いつ連絡が来るか分からない緊張感を、負担に感じる人もいます。

一方で、当番制や交代制で対応している職場もあり、負担の大きさは体制によって変わります。障害対応そのものは職種の特徴ですが、体制は会社で差があります。

覚えることが多く、学び続ける必要がある

専門用語が多く、未経験の最初のハードルは高く感じられます。技術の変化も速く、入社後も情報収集と学習を続ける姿勢が求められます。プログラミングは最初から必須とは限らないとされていますが、仕事の幅を広げるときに学ぶ範囲は増えていきます。

チームや顧客とのやり取りも仕事の一部なので、技術だけではない点もイメージとのギャップになりやすいところです。こちらは、職種そのものの傾向です。

会社や配属で、経験や待遇に差が出る

IT業界では、複数の会社が段階的に関わって仕事を進めることがあり、どの立場で働くかによって、担当できる範囲や待遇が変わる場合があります。入社後に「想像と違った」と感じる原因の多くは、この差です。この点は、会社・配属の差にあたります。

整理すると、夜勤の頻度、待遇、経験の差は、会社や配属で変わる点です。障害対応や学び続ける必要は、職種として向き合う点です。この区別が、次の章以降の判断の基準になります。

それでも目指す人がいる理由

「やめとけ」という声がある一方で、インフラエンジニアを目指す未経験の方もいます。理由を整理すると、次のような点が挙げられます。

未経験を対象にした求人もある

インフラエンジニアは人手を必要としている現場が多く、研修を用意して未経験を対象に募集する会社もあるとされています。ただし、研修の内容や配属の見通しは会社によって異なるため、「未経験可」という言葉だけでは判断できません。

システムを支える基盤として、必要とされやすい

サーバーやネットワーク、クラウドは、あらゆるサービスの土台です。そのため、今後も継続して必要とされやすい仕事と言われています。

経験が、次の職種につながりやすい

インフラエンジニアの経験は、ネットワーク、サーバー、クラウド、セキュリティなど、さらに専門的な職種へ進む土台になりやすい傾向があります。

職種ごとの違いと、目指しやすい順番は、[インフラエンジニアの種類|未経験から目指しやすいのはどれか]で比較しています。

「やめとけ」という声と、こうした良い点の声は、どちらも実際にあるものです。大事なのは、どちらが自分にとって重いかを見極めることです。

向いている人・向かない人

「やめとけ」を自分に当てはめるかどうかは、向き不向きで大きく変わります。ここで示すのはあくまで傾向です。当てはまらない点があっても、目指すことをあきらめる必要はありません。

向いている傾向がある人

  • 事前準備をしっかり行える
  • 手順を決めて進めるルーティン作業が苦にならない
  • 論理的に原因を追っていくのが苦ではない
  • 自分で調べ、学び続けられる
  • 状況を周りに報告・連絡できる

インフラエンジニアは、裏方の仕事ですが、チームや顧客とのやり取りも仕事の一部です。技術だけではなく、状況を伝える力も見られます。

慎重に検討した方がよい傾向がある人

  • 不規則な時間や、夜間・休日の対応が強い負担になる
  • 予期しない障害対応の緊張感がどうしても苦手である
  • 新しいことを学ぶことが続けられない

これらが強く当てはまる場合でも、夜勤が少ない配属先や、当番制の会社を選ぶことで負担を減らせる可能性があります。会社選びは次の章で解説します。

プログラミングや文系・理系は関係するか

プログラミングは、最初から必須とは限らないとされています。文系か理系かよりも、基礎を学んでいるか、学びを続けられるかが見られます。

文系出身の方の進め方は、[文系・未経験でもインフラエンジニアになれる?]で解説しています。

後悔しない会社選び

「やめとけ」と言われる理由の多くは、会社や配属の差から生まれています。この差は、入社前に確認できる点も多いです。次の4つを、求人を見るときと面接で確かめてください。

研修の有無と内容

仕事に必要な基礎を学べる体制があるかを確認します。研修の期間、教材、研修後の配属まで聞けると、入社後のイメージがつかみやすくなります。

見分け方は、[研修ありのインフラ求人を見分けるチェックポイント]で解説しています。

配属の見通し

どんな仕事を担当するのか(運用・監視か、構築か)、夜勤の有無と頻度、当番制かどうかを確認します。SESでは、配属先によって経験できる内容が変わります。

配属や研修で失敗しない見極め方は、[未経験のSESはやめとけ?配属・研修で失敗しない企業の見極め方]をご確認ください。

求人の見方

社会保険や住宅手当、交通費などの福利厚生が明記されているかを見ましょう。明記がない場合は、面接で確認すると安心です。また、「年収が高い」「残業なし」など、不自然に良い条件だけが書かれた求人は、応募者を集めるための表現になっている可能性もあるため、具体的な内容を確認してください。

常に募集している会社は、人手不足が続いている場合もあれば、納得できる人を待っている場合もあるため、一概には判断できません。募集が続いている理由を、面接で聞いてみるとよいでしょう。

相談できる相手を選ぶ

自分ですべて確かめるのが難しいときは、転職エージェントに相談する方法もあります。選び方は、[未経験向け転職エージェントの選び方|インフラ志望なら確認したいこと]でまとめています。

やめとけと感じたときの進め方

ここまで読んでも、不安が残ることはあると思います。そこで、次の順番で確かめると、判断しやすくなります。

職種ごとに仕事の中身を見る

インフラエンジニアといっても、仕事の中身はネットワーク、サーバー、クラウドなどで異なります。「インフラ」全体で判断せず、職種ごとの仕事内容を見ると、自分に合うかどうかが分かりやすくなります。

資格は必須ではない

資格がないと目指せないわけではありません。ただし、学習の進み具合を示す材料として、評価されやすいとされています。選び方と優先順位は、[未経験からのインフラエンジニア転職に資格は必要?取るなら何を選ぶべき?]で整理しています。

最初の一歩を決める

職種を絞ったあとは、基礎を学び始めながら、会社を見ていく順で進めるのが現実的です。スタートを考える段階の整理は、[20代未経験でインフラエンジニアに転職したい人が最初にやること]でも確認できます。

まとめ

インフラエンジニアは、夜勤や障害対応、学び続ける必要があることから「やめとけ」と言われることがあります。一方で、理由の多くは、職種そのものよりも会社や配属の差から生まれています。

向き不向きを確かめ、研修や配属の見通しを入社前に確認することが、後悔しない選択につながります。迷ったときは、「インフラ」全体ではなく、職種ごとの仕事内容から見ていくと、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。

記事の企画・執筆

IT基盤エンジニア(ネットワーク・サーバー・クラウド・セキュリティなど)に特化した転職・キャリア支援メディア「テックドック」の編集部。業界の最新動向や資格情報、キャリア形成に役立つ知識を、実務に即した視点で発信しています。