ネットワークエンジニアを目指そうと調べると、「やめとけ」という声が目に入り、不安になった方も多いのではないでしょうか。未経験であれば、なおさら気になるところです。
結論から言うと、ネットワークエンジニアには、通信を止めないように作業することから、夜間作業や障害対応の緊張感があるという特徴があります。一方で、どこまで関わるかは、会社や配属によって大きく変わります。
ここでは、ネットワークで特に言われる点と、仕事内容の違い、向き不向きを解説します。インフラエンジニア全体の「やめとけ」や、会社選びの確認点については、[インフラエンジニアはやめとけ?未経験が知っておきたい理由と向き不向き]で解説しています。
この記事でわかること
- ネットワークエンジニアで特に「やめとけ」と言われる理由
- 運用・監視、構築・設定変更、設計で仕事がどう違うか
- 向いている人・向かない人の傾向と、迷ったときの進め方
ネットワークエンジニアで特に「やめとけ」と言われる理由
インフラエンジニア全体で言われる理由(夜勤や学び続ける必要、会社による待遇の差など)は、[インフラエンジニアはやめとけ?未経験が知っておきたい理由と向き不向き]で解説しています。
ここでは、ネットワークで特に言われやすい3つの点を解説します。
通信を止める可能性のある作業は、夜間・休日に行われやすい
ネットワーク機器の入れ替えや、設定の変更をするときには、一時的に通信が止まる可能性があります。そのため、利用者の少ない夜間や休日に作業を行う傾向があります。こうした作業は、事前の手順や、元に戻す方法を決めてから進められることが多いです。
夜間作業の頻度は会社や配属によって大きく変わります。夜勤や残業の詳しい実態は、[インフラエンジニアはきつい?未経験者が知っておくべき実態]で解説しています。
障害の影響が広がりやすく、原因の切り分けに緊張感がある
ネットワークに障害が起きると、そのネットワークを使っている拠点やサービスに影響が及ぶことがあります。また、「機器の問題なのか、配線の問題なのか、設定の問題なのか」を切り分けることが求められます。
いつ連絡が来るか分からない緊張感を、負担に感じる人もいます。一方で、当番制や交代制で対応している職場もあり、負担の大きさは体制によって変わります。
通信の仕組みと、機器ごとの設定を覚える必要がある
ネットワークでは、IPアドレスやルーティングなど、通信の仕組みを理解する必要があります。さらに、機器のメーカーや種類ごとに設定の方法が異なるため、未経験の最初のハードルは高く感じられます。CCNAなどの資格は必須ではありませんが、学習の進み具合を示す材料として見られることがあります。こちらは、ネットワークという職種で特に感じやすい点です。
整理すると、夜間作業、障害対応、学習のどれも、ネットワークという職種で向き合う点です。ただし、どれくらい関わるかは、どんな仕事を担当するかで変わります。次の章で、仕事内容の違いを見ていきます。
ネットワークエンジニアの仕事は、会社・配属でどう変わるか
ネットワークエンジニアといっても、担当する仕事は大きく3つに分けられます。「やめとけ」と言われる理由のどれが自分に関係するかは、どの仕事を担当するかで変わります。
以下はあくまで一般的な傾向で、実際は会社や配属先で異なります。
| 仕事 | 主な内容 | 夜間・休日の作業との関わり | 機器に触れる機会 |
|---|---|---|---|
| 運用・監視 | 通信の状態を監視し、障害の一次対応や問い合わせに対応する | 交代制や当番制で対応する職場もある | 監視画面やリモート操作が中心で、直接触れる機会は少ない場合もある |
| 設定変更・構築 | 機器の設定や追加、入れ替えを行う | 通信を止める可能性のある作業は、夜間・休日に行われる傾向がある | 機器の設置や配線など、現場で機器に触れる機会がある場合もある |
| 設計 | 要件を整理して、ネットワークの構成を決める | 作業より、計画や調整が中心になる傾向がある | 直接機器に触れる機会は少ない場合もある |

未経験の場合、まずは運用・監視を担当する会社もあるとされています。ただし、「未経験可」という言葉だけでは、担当する仕事は分かりません。入社前に「最初に担当する仕事」と「夜間・休日の作業の頻度」を確かめることが大切です。
確認の仕方は、この記事の最後の章と、[インフラエンジニアはやめとけ?未経験が知っておきたい理由と向き不向き]をご確認ください。
それでもネットワークエンジニアを目指す人がいる理由
「やめとけ」という声がある一方で、ネットワークエンジニアを目指す未経験の方もいます。理由としては、次のような点が挙げられます。
- 通信の仕組みを学ぶと、サーバーやクラウド、セキュリティなど、ほかの分野にも役立つとされています
- オフィスやサービスの通信を支える、やりがいのある仕事だと感じる人もいます
- ネットワークの経験は、さらに専門的な職種へ進む土台になりやすい傾向があります
職種ごとの違いと、目指しやすい順番は、[インフラエンジニアの種類|未経験から目指しやすいのはどれか]で比較しています。「やめとけ」という声と、こうした良い点の声は、どちらも実際にあるものです。大事なのは、どちらが自分にとって重いかを見極めることです。
ネットワークエンジニアに向いている人・向かない人
ここで示すのはあくまで傾向で、当てはまらない点があっても、目指すことをあきらめる必要はありません。インフラ全体の向き不向きは、[インフラエンジニアはやめとけ?未経験が知っておきたい理由と向き不向き]で解説しています。ここでは、ネットワークで特に関係する点に絞ります。
向いている傾向がある人
- 通信の仕組みを、順序立てて考えるのが苦にならない
- 設定内容を確認しながら進める、地道な作業を続けられる
- 手順を決めて、注意深く作業できる
- 障害の状況を整理して、周りに報告・連絡できる
慎重に検討した方がよい傾向がある人
- 決まった時間帯で働きたい気持ちが非常に強く、夜間・休日の作業が大きな負担になる
- 原因が分からない状態が続くと、強いストレスを感じる
- 新しいことを学ぶことを続けられない
これらが強く当てはまる場合でも、夜間作業が少ない配属先や、運用・監視が中心の会社を選ぶことで、負担を減らせる可能性があります。
迷ったときの見分け方
向き不向きは、固定されたものではありません。言葉だけで考えても分かりにくい場合は、通信の基礎を実際に学んで、自分に合うかどうかを確かめる方法があります。
学んでみて「今のところ苦にならない」と感じるかどうかは、一つの目安になります。
入社前に確認したいことと、迷ったときの進め方
研修の有無や、求人の見方など、インフラ全体に共通する確認点は、[インフラエンジニアはやめとけ?未経験が知っておきたい理由と向き不向き]でまとめています。
ここでは、ネットワークで特に確かめておきたい点を挙げます。
ネットワークで確認しておきたい点
- 最初に担当する仕事は、運用・監視か、設定変更・構築か
- 夜間・休日の作業は、どれくらいの頻度であるか
- 障害対応は、当番制や交代制で行っているか
- 機器の設置や配線など、現場で機器に触れる機会があるか
見分け方は、[研修ありのインフラ求人を見分けるチェックポイント]をご確認ください。面接で聞くときの質問の例は、[未経験からインフラエンジニアへの転職|書類・面接で見られるポイント]で確認できます。
迷ったときの進め方
- まずは通信の基礎から学んでみる:未経験からネットワークエンジニアになるには
- 資格は必須ではありません。選び方と優先順位は:CCNAとLPICはどちらを先に取るべき?
- ネットワーク以外も比べる:未経験からサーバーエンジニアになるには、未経験からクラウドエンジニアになるには
自分ですべて確かめるのが難しいときは、転職エージェントに相談する方法もあります。選び方は、[未経験向け転職エージェントの選び方|インフラ志望なら確認したいこと]でまとめています。
まとめ
ネットワークエンジニアは、通信を止める可能性のある作業が夜間・休日に行われる傾向や、障害対応の緊張感、覚えることの多さから「やめとけ」と言われることがあります。一方で、どこまで関わるかは、運用・監視、設定変更・構築、設計のどれを担当するかで大きく変わります。
最初に担当する仕事と、夜間・休日の作業の頻度を入社前に確認することが、後悔しない選択につながります。迷ったときは、まず通信の基礎を学び、他の分野とも比べながら進めると、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。

