ネットワークエンジニアは、企業のITインフラの中でもネットワークを構築・管理する職種で、幅広い需要があり資格も整備されている人気職種です。ここでは、ネットワークエンジニアとしてスキルアップ・キャリアアップに役立つおすすめの資格を、国家資格・ベンダー資格に分けて紹介します。
ネットワークエンジニアの仕事内容や必要スキル、キャリアについては[ネットワークエンジニアとは?仕事内容・必要スキル・キャリアを解説]で詳しく解説しています。
- ネットワークエンジニアが資格を取得する意義とメリット
- 国家資格・ベンダー資格それぞれのおすすめ資格
- 資格取得にあわせて習得すべきプログラミング言語
1.ネットワークエンジニアと資格
資格はなくてもネットワークエンジニアになることはできますが、取得しておくと多くのメリットがあります。
客観的なスキル証明になる
資格取得の勉強がスキル向上に直結するのはもちろん、資格そのものが客観的な知識・技術の証明になります。企業によっては、特定の資格取得者であることを採用条件にしているケースも珍しくありません。
収入アップに直結しやすい
資格に対して手当を支給している企業も多く、資格の取得が年収アップに直結することが少なくありません。
フリーランス独立時の信頼材料になる
フリーランスとして独立したい方にとっても、資格取得者であることはクライアントに安心感を与え、仕事を得やすくなるメリットがあります。
2.おすすめの国家資格
| 資格 | 特徴 |
|---|---|
| 基本情報技術者試験 | ITエンジニアの登竜門。システム開発・ネットワーク・DB・セキュリティなど広範な出題範囲(スキルレベル2) |
| 応用情報技術者試験 | 基本情報の次に挑戦する資格。設計・構築における応用力が問われる(スキルレベル3) |
| ネットワークスペシャリスト試験 | 情報処理技術者試験で最難関(スキルレベル4)。設計開発スキルや管理者能力が問われる |
| 情報処理安全確保支援士 | サイバーセキュリティに関する国家資格(スキルレベル4)。調査分析・評価・対策・指導が対象 |
基本情報技術者試験は、システム開発からネットワーク、データベース、セキュリティまで広範な出題範囲を持つ、インフラエンジニア共通の登竜門的な資格です。応用情報技術者試験はその上位資格で、応用力を試す傾向が強くなります。
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークエンジニアとして求められる設計開発スキルやネットワーク管理者としての能力が問われる、キャリアアップに直結しやすい資格です。情報処理安全確保支援士は、高度なセキュリティを持つネットワークシステムの設計・開発を可能にする資格で、ネットワークスペシャリストと同等の難易度です。
3.おすすめのベンダー資格
LinuC・LPIC(Linux認定)
LinuC(LPI-Japan提供)、LPIC(Linux Professional Institute提供)は、いずれもLinuxに関する技術者認定資格です。ネットワークエンジニアとしては、レベル2まで取得しておくとクラウド環境でも即戦力であることの証明になります。LinuCとLPICの違いは、LinuCが日本市場向け、LPICがグローバルに通用する資格である点です。詳しくは[LinuCとは?資格概要と取得するメリットを解説][LPICとは?資格概要と取得するメリットを解説]で紹介しています。
CCNA・CCNP・CCIE(シスコ認定)
シスコシステムズの認定資格には「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」という段階があります。アソシエイトレベルのCCNAは、ネットワークやセキュリティ、自動化など幅広いスキルが問われる基礎資格です。詳しくは[CCNAとは?資格概要と取得するメリットを解説]、効率的な勉強方法は[CCNAを取得するには?効率的な勉強方法を解説]で紹介しています。
プロフェッショナルレベルのCCNPは、Enterprise・Data Center・Security等5つの認定コースに分かれ、専門性の高いスキルを証明できます。エキスパートレベルのCCIEは最上級資格で、5〜7年程度の実務経験が推奨されており、ネットワークエンジニアの最終的な目標の一つといえます。
その他のベンダー資格
- CompTIA Network+
米国CompTIA提供のベンダーニュートラルな資格。特定ベンダーに縛られない基礎知識を証明でき、未経験からでも学習次第で合格が狙えます。 - JNCIA-DevOps
ジュニパー・ネットワークスの自動化・DevOps認定資格。Junosの自動化スタックやPython/PyEZ等の知識が問われ、ジュニパー製品を利用する環境では取得を検討する価値があります
4.あわせて習得したいプログラミング言語
近年は、ネットワーク仮想化やクラウドの台頭、ネットワーク自動化(NetDevOps)の広がりにより、ネットワークエンジニアにもプログラミング能力を求める企業が増えています。
- Python(最優先)
ネットワーク自動化の分野で最も重要度の高い言語です。CCNAやJNCIA-DevOpsでも自動化・スクリプティングの知識が問われ、Ansible・Netmiko等の自動化ツールもPythonベースです。 - Bash(シェルスクリプト)
Linuxサーバーやネットワーク機器の運用自動化に頻繁に使われます。 - Java
業務用アプリやWebシステムなど、より広範なシステム開発に携わる場合に役立ちます。 - Ruby/PHP
ネットワークインフラ業務との直接的な関連はPythonほど強くありませんが、将来的にWeb寄りのキャリアも視野に入れる場合の選択肢の一つです。
5.まとめ
ネットワークエンジニアの資格には、基本情報技術者試験のような登竜門的な国家資格から、CCNA・LinuC・LPICのような実務直結のベンダー資格まで幅広い選択肢があります。学習方法には独学・スクール・eラーニングがあり、それぞれの特徴を踏まえて自分に合った方法を選ぶことが大切です。
詳しい学習ステップは[CCNAを取得するには?効率的な勉強方法を解説][LinuCを取得するには?効率的な勉強方法を解説][LPICを取得するには?効率的な勉強方法を解説]で紹介しています。
自分自身の現在のスキルや勉強にあてられる時間から、次に取得すべき資格を見つけましょう。

