「転職エージェントを使うべき?」「どこを選べばいい?」。インフラエンジニアを目指そうとすると、こうした迷いが出てくるのは自然なことです。
結論から言うと、「どこがいいか」を探すより、「何を確認すれば見分けられるか」を知っておくことが大切です。未経験の方は、一人では研修や配属先の実態が見えにくいため、相談先を選ぶときにも、この観点が役立ちます。
ここでは、転職エージェントを選ぶときの基準と、初回の相談で確認しておきたいことを整理します。
この記事でわかること
- 転職エージェントを使うと、何が変わるか
- インフラ志望の方が、相談先を選ぶときに確認したい5つの基準
- 初回の相談で聞いておきたい質問と、注意したい対応のサイン
転職エージェントを使うと、何が変わるか
未経験からインフラエンジニアを目指すとき、一人で進めると見えにくいものがあります。研修の内容、配属先での最初の業務、経験できる工程などは、求人票だけでは分かりにくい情報です。
転職エージェントを使うと、こうした情報を相談を通して確かめやすくなります。一方で、使わない選択肢もあります。企業の採用ページから直接応募する方法です。
どちらが良いかは人によって異なります。自分で会社を調べられる方は直接応募でも構いません。会社の見分け方に不安がある方は、相談でこれを補えると進めやすくなります。
会社側で確認すべき項目は、[研修ありのインフラ求人を見分けるチェックポイント]で解説しています。全体の流れは、[未経験からインフラエンジニアになるには]をご覧ください。
エージェントのタイプを知っておく
転職エージェントには、大きく分けると次のようなタイプがあります。
| タイプ | 特徴 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 総合型 | さまざまな業界・職種の求人を広く扱う | インフラ領域に詳しい担当者か |
| IT・エンジニア特化型 | IT業界の求人に絞って扱う | 未経験の方の求人を扱っているか |
| 相談中心のサービス | 応募前の相談や情報整理が中心 | 何を支援して、何は支援しないか |
どのタイプが良いかは、一概には言えません。タイプの名前より、担当者がインフラの仕事をどこまで理解しているかを確かめることが大切です。次の章で、具体的な確認基準を見ていきます。
選ぶときに確認したい五つの基準
相談先を選ぶときは、次の五つを確認してください。どれも、初回の相談で確かめられます。
インフラ領域に詳しいか
IT全般を広く扱うだけでなく、サーバー・ネットワークなどの違いを説明できるかを確認します。違いを説明できないと、自分に合う職種を一緒に考えるのが難しくなります。職種の違いは、[インフラエンジニアの種類|未経験から目指しやすいのはどれか]で確認できます。
研修や配属の実態を把握しているか
「未経験歓迎」の件数ではなく、研修の内容や、配属後の最初の業務を把握しているかを確認します。具体的に説明できない場合は、求人の背景をあまり把握していない可能性があります。見分け方の基準は、[研修ありのインフラ求人を見分けるチェックポイント]を参考にしてください。
未経験の方の実際の流れを説明できるか
未経験の方が、どういう流れで応募から入社、研修へ進むのかを説明できるかを確認します。実際の流れを知っている人は、「直近の未経験の方は、最初にどんな業務を担当しましたか」のような質問に、具体的に答えられます。
求人の偏りを正直に説明するか
エージェントによって、扱う求人には偏りがあります。自分が扱える求人の範囲を正直に伝えてくれるかを確認します。答えにくい質問にも、「その職種は、こちらでは深く把握していません」と率直に伝えてくれる相談先は、信頼しやすいと言えます。
応募を急かさないか
初回の相談で、すぐに応募を勧められるような場合は注意が必要です。自分の希望や経験を聞いてくれたうえで、選んで良い「応募しない」選択肢も示してくれるかを確認してください。
初回の相談で聞いておきたい質問
初回の相談では、次の質問をしてみてください。答えの具体性で、相談先がどこまで実態を把握しているかが見えやすくなります。
- 「直近で未経験から進んだ方は、最初にどんな業務を担当していますか」
- 「研修の期間や内容、研修中の給与の扱いはどうなっていますか」
- 「研修の後、構築や設計に進んだ方はいますか」
- 「配属先は、どのように決まりますか」
- 「こちらの相談で、支援できることと、できないことを教えてください」
SES企業を検討している方は、配属先や案件の工程の確認もあわせて行います。詳しくは、[未経験のSESはやめとけ?配属・研修で失敗しない企業の見極め方]をご覧ください。
注意したい対応のサイン
次のような対応がある場合は、いったん立ち止まって確認してみてください。すぐに合わないと判断する必要はありません。
- 研修や配属についての質問に、具体的に答えられない
- 求人の背景を説明せず、「未経験歓迎」という言葉だけで勧めてくる
- 希望や経験を聞かずに、応募を急かす
- インフラ以外の職種を、理由の説明なく勧めてくる
こうした点は、あくまで確認行動のきっかけです。理由を聞いてみて納得できる説明があれば、問題ない場合もあります。納得できないまま進める必要はありません。
相談前に準備しておくこと
相談前に、完璧な準備をする必要はありません。次の二つを、メモ程度に書き出しておくと、相談が進めやすくなります。
- これまでの仕事の経験(担当した業務、工夫したこと、人との連携)
- 希望の整理(職種、勤務形態、夜勤・交代制の有無、年収以外で大切にしたい条件)
職種が決まっていなくても構いません。職種の選び方を考えることも、相談の役割の一つです。職務経歴書の準備は、[未経験のインフラエンジニア転職で使える職務経歴書の書き方]を参考にしてください。
よくある疑問
複数のエージェントを併用してもよいのか?
併用する方もいます。ただし、同じ企業に複数の経路から応募すると、情報が混乱することがあります。どこをどう進めているかを、で整理しておいてください。
相談だけでも、利用していいのか?
相談だけでも構いません。転職するかどうか迷っている段階で、情報を整理する目的で相談する方もいます。このときも、相談先が情報を増やす手伝いをしてくれるかを確認してください。
在職中でも相談できる?
相談できる場合が多いです。平日の夜や休日など、自分の都合に合わせて進められるかを、相談先に確認してください。進め方の考え方は、[20代で未経験からインフラエンジニアを目指すとき]もあわせてご覧ください。
合わないと感じたときは断ってもいい?
納得できないまま応募を進める必要はありません。理由を簡単に伝えて、他の選択肢を検討して構いません。
まとめ
未経験からインフラエンジニアを目指すときの相談先選びでは、どこがいいかを探すより、何を確認すれば見分けられるかを知っておくことが大切です。
インフラ領域への理解、研修や配属の実態の把握、未経験の方の流れの説明、求人の偏りを正直に伝える姿勢、応募を急かさない対応。この5つを、初回の相談で確認してみてください。
これらの点を確認しても、迷うことはあると思います。考えがまとまっていない段階でも、相談してみることで整理しやすくなります。

